大学入試共通テストから学ぶ美術検定「知識・情報の活用問題」対策ー2021年度「倫理」で出題された日本美術史の問題

日本美術史

大学入試共通テストでは、知識を基に問題文や資料から情報を読み取る問題が多く出題されます。特に「倫理」では美術作品を通して思想を読み取る問題がよく出題されます。これらは美術検定の「知識・情報の活用問題」と考え方が類似しており、美術検定対策にも利用できると考えています。今回は令和3年度(2021年度)に行われた大学入学共通テスト「倫理」を使って美術検定対策をしていきます。

第2問-Ⅰ-問2

 次ページのノートは、次の絵に関する先生の指摘と、高校生Bがこの絵を見て感じた疑問、さらにその疑問についてB自身が調べた結果を書き留めたものである。これについて次の⑴~⑷の各問に答えなさい。

ノート

先生の指摘

  • 右下の屋敷内に手を合わせた人物がいる。
  • 右下の人物のもとへ雲に乗った仏や菩薩たちがやって来ており、その中心にひときわ大きな仏が描かれている。

感じた疑問

  1. ひときわ大きな仏は、何者なのか。
  2. この仏や菩薩たちは、何をしにやって来たのか。
  3. どうしてこのような絵が描かれたのか。

調べた結果

  1. ひときわ大きな仏は、 X である。
  2. この仏や菩薩たちは、 Y のためにやって来た。
  3. 平安時代後期から鎌倉時代にかけて「今は Z 時代なのだ」と強く意識された。そのような時代には、 X の力に頼るしかないと考えられたため、このような絵が描かれた。

2021年大学入試共通テスト「倫理」
図は原題を損なわない範囲で適宜改めた。
設問文や問題は適宜改め、新たに問題を追加した。


解答・解説は次のページです。

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