美術は総合芸術です。美術を通して歴史・文化・文学など様々な方面の知が得られます。裏を返せば、これらの教養があれば美術の理解がより深まると言えます。私は美術を通して教養豊かな人生を目指していきたいと考えております。
タイトルの”ARS LONGA VITA BREVIS”とは、古代ギリシアで「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスの言葉です。日本語では「技術は長く、人生は短し」、英語では”Art is long, life is short.”となります。本来の意味では”ars”とは「医術・医学」を指しますが、後世に「芸術・学問」という意味も加わりました。ここでは敢えて後者の意味で解釈していきたいと思います。
美術の世界は余りにも広大で深淵であるため、一生涯かけても不充分であり、常に学び続けなければなりません。実際、展覧会に行っても多くが知らない作品・画家・歴史的背景であり、自分の不勉強を痛感させられます。だからこそもっと知りたい、学びたいという気持ちになります。
美術芸術に対する興味は尽きる事が無く、知識に天井を設けるべきではないと考えています。しかし現実的には教養のためと漫然と勉強するのは挫折しやすく身に付きにくいです。例えば漠然と英語を勉強するよりも、留学などの目的やTOEICで800点以上という具体的な目標があった方が頑張れるのと同様です。
そこで、美術に関する知識の指標として当ブログでは美術検定を利用したいと考えています。美術検定とは美術出版社により実施される検定で、主に日本美術や西洋美術の歴史が出題されます。4級から1級まであり、私なりの解釈ですがそれぞれのレベルは次の通りになります。
- 4級:中学校の美術や歴史の教科書に載っている内容
- 3級:高校の美術や日本史・世界史の教科書・図説資料集に載っている内容。
- 2級:大学の教養課程で学ぶ美術史の内容。
- 1級:美術の知識を知っているだけではなく、ボランティアガイドなどとして発信できる。学芸員や美術の教員レベル。
詳しくは美術検定のサイトをご覧になってください。

一般的には3級があれば有意義な美術鑑賞に必要でしょうし、2級があれば十分だと思います。本ブログでも美術検定対策にもなる内容を掲載していきたいと考えております。
また、日本の文化をよく知るために歌舞伎や文楽など古典芸能の鑑賞にも興味があります。観劇歴は四半世紀程になります。鑑賞態度は非常に保守的です。劇評もどきを投稿しますが、読者の皆様が御贔屓にされている役者さんなどを厳しく論じているものあり、不快な気分にさせてしまうかもしれません。その際は誹謗中傷のようなコメントではなく、日本の将来のために建設的な議論や意見を頂けますと幸いです。
私も初学者ですが、このブログを通して見聞を広め豊かな人生を送れるよう研鑽していきたいと考えております。
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